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特殊清掃とは?現役特殊清掃士が教えます
特殊清掃という言葉は近年の高齢化社会を背景に徐々に認知度が高くなってきていますが、まだまだ耳なじみの無い言葉だと思いますので現役特殊清掃士の私が解説したいと思います。
特殊清掃とは事件・事故・自殺・病死などで孤独死してしまい死体の発見が遅れてしまった部屋を除菌・消臭し、血液や体液で汚染された物を適切に処分、また悪臭の染み込んだ家具などの遺品を片付け、床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。
さらに、汚れが染み込んだカーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、床下や壁に染みこんでしまっている汚れも徹底的にクリーニングしていく作業のことを特殊清掃と言います。
特殊清掃を依頼するという状況は悪臭などで近所からの苦情によることが多く、時間に迫られていることがよくあります、数ある特殊清掃業者の中からどの特殊清掃業者に依頼するのが良いのか?料金はいくらぐらい必要なのか?何社も見積もっている余裕もないので分からないと思います。
事件・事故・自殺・病死などで孤独死してしまい特殊清掃が必要になった時、どの特殊清掃業者を選べばいいのか、特殊清掃とはどういった内容の仕事なのか?という部分を掘り下げて解説していきたいと思います。
●特殊清掃とはどういった仕事?
●特殊清掃が必要なケースとは
●ケース別の特殊清掃のの流れ
●特殊清掃業者の正しい選び方
●「特殊清掃とは?現役特殊清掃特殊清掃士が教えます」まとめ
特殊清掃という言葉、冒頭でも書きましたが近年の高齢化社会を背景に孤独死の数が上昇し認知度が高くなってきました。テレビやYouTubeの動画などで知ったという方もいるでしょう。
特殊清掃の仕事をなんとなく理解している方もいらっしゃると思いますが、「人間の死」というナイーブな部分と連動していますのでその実際の仕事内容については明るみに出ていません。
それでは、特殊清掃とはどういった仕事なのか詳しく解説していきます。
特殊清掃という仕事の中で、一番重要なのはアパート・ハイツ・団地住宅・マンションあるいは一戸建の「部屋の原状回復」です。
原状回復とは住宅用語でよく使われ、賃貸住宅を退去する際、入居時の状態に部屋を戻すこと。
原則として経年変化や通常の生活による磨耗は貸主側の負担で、借主の故意・過失によって汚損・損壊したものがあれば、その修理費を請求されるのが一般的です。
要するに賃貸であれ、持ち家であれ「入居時の状態に部屋を戻すこと」を指します。
死臭というものは「世界で一番の悪臭」だと言われており、これらを普通に清掃しただけでは、床や壁・天井にしみこんでしまった汚れや臭いは絶対にとれませんから、専門的な知識と技術が必要です。
また、一般的なハウスクリーニング業者・リフォーム業者でも見た目だけ綺麗にできても、完全に死臭を消すことはできないでしょう。このように一般的な会社では行えない孤独死現場の完全な原状回復のために、特殊清掃では以下の5つの作業が行われます。
孤独死現場では必ずと言っていいほどハエやウジ、ゴキブリなど害虫が発生します。害虫を放置しておくと、清掃の妨げになるのはもちろん近隣へ菌を運び出してしまうこともある為、専用の殺虫剤や燻煙剤などを使って衛生上に問題がある害虫を徹底的に駆除していきます。
作業員の自己防衛と近隣への配慮のため(感染症を予防)、特殊清掃専用の特殊な薬剤と機器を使用し消毒・除菌を行います。
業者により消毒剤や機材の種類は異なり、ここで作業の質や料金に差が生まれたりします。料金が安い業者は殺菌力の低いものを使用していることが多く見られます。
どこに菌が付着しているかは見た目ではプロでも分からないので、細かな隙間なども徹底的に消毒と除菌は行われます。
血液や体液が付着し汚染された布団やまくら・ベッドや家具など撤去します。
そして床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。
時には汚れが染み込んだカーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、床下や壁に染みこんでしまっている汚れも徹底的に清掃していきます。
特殊清掃でいくら見た目が綺麗になっても、死臭というものは強烈でまだ臭いは残ります。特殊清掃業者は特殊清掃専用の消臭剤・機器を使用し、強力に消臭していきます。
消毒と同じく業者により消臭剤や機材の種類は異なり、ここでも作業の質や料金に差が生まれたりします。やはり料金が安い業者は消臭力の低いものを使用していることが多く見られます。
体液が床下や壁の内部まで浸透してしまっている場合には、特殊清掃以外に床や壁を一度撤去し新設する内装リフォームが必要な場合もあります。
弊社でも出来るだけお客様のご負担を減らすためリフォームをせず消臭・消毒をするように心がけていますが、発見がかなり遅れ、特に木材の内部まで浸透してしまっている場合にはリフォームしなければ原状回復できない場合はございます。
悪質な業者は特殊清掃で間に合うのにリフォームを進めてくることもありますので、業者選びも大切です。
特殊清掃業者は、遺品整理も行っている会社が多く、別途料金にて遺品整理も請け負ってくれます。
特殊清掃現場では遺品にも臭いが付着していますので、遺品整理も行わないと悪臭がいつまでも残ることがございますので、セットで依頼することを強くおすすめ致します。
弊社でもそうですが、セットで依頼することで割引をしている業者も見受けられるので相談するのもいいと思います。
孤独死現場は凄惨なためご遺族や関係者が立ち入ることが難しい場合でも、遺品整理を依頼しておけば特殊清掃業者が貴重品や思い出の品をはじめとした遺品を仕分けしてくれます。
さらにリサイクルできるものは買取りしている特殊清掃業者もあります(弊社も大阪で古物商を取得し買取り割引させていただいております)、遺品に臭いが染み込み買取りが難しいものも、業者が処分まで一括で請け負ってくれます。
家電リサイクル料の掛かる冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンをはじめとする、処分するのにも費用が発生するような大型の不用品・粗大ごみの処分も特殊清掃業者に依頼することができます。
特に高齢者の孤独死の場合、物の処分ができず不用品が多くなっていることもありますが、大型の不用品・粗大ごみが大量にあるとその分処分料が増加し特殊清掃全体の料金が割り増しになるのが一般的です。
業者によっては特殊清掃はお客様のご負担が大きいので、家電リサイクル料を割り引いてくれる優良な業者もございます。(弊社も割引対応させてもらっています)
今の時代インターネットがあるので「大阪 特殊清掃」などと検索すれば特殊清掃を業者に依頼するのは簡単ですが、費用が普通のハウスクリーニングなどに比べ高額になる為、自分たち遺族で後片付けを行いたいと考えることもあると思います。
しかし、素人がうかつに特殊清掃の現場で作業をするには危険です。特殊清掃の業者に依頼した方がよいケースとはどのような場合なのか、どうして特殊清掃が必要なのか解説していきます。
臭いは近所迷惑になり、苦情や噂が立ち物件の損失にもなりかねませんので緊急に対処する必要があります。
自殺・事件のように、死亡後警察が介入する場合には、始めから特殊清掃業者に依頼した方が無難だと思います。
身内が遺体で発見されたというだけでも、ご遺族の心理的ダメージは大きなものですし、自殺や事件などの場合はなおさらその現場で作業をするというのは、精神的にとても辛いでしょう。
遺品整理していてもとても辛い思いをしてしまいますし、作業の手も止まってしまうこともあるでしょう、すぐに遺体が発見されて衛生状態や悪臭ももそこまで発生していないというケースでも、特殊清掃業者に依頼した方がご遺族の精神的負担を減らすことができます。
ゴミ屋敷では、遺体がゴミに埋もれて発見されたというケースもあります。
ゴミ屋敷問題は度々メディアにも取りざたされておる社会問題で、景観を損ねたり臭いの問題などでご近所の迷惑となっておりますが、ゴミ屋敷の持ち主の死後は膨大なゴミの処分問題が発生します。
建物の天井までゴミが詰まっており、公道まではみ出す膨大なゴミ、元は何だったのかさえ分からないゴミの塊、時には汚物まで、到底素人では手に負えないものです。
全てが不用品だとしても、現在では殆どの自治体はゴミの分別が非常に厳しく整理し分別、処分となると膨大な時間が掛かりますので特殊清掃業者に依頼した方が素早く確実にゴミ屋敷を片付けることができます。
ただし、いくら片付け特殊清掃のプロでも、ゴミ屋敷ではそのゴミの多さから、通常であれば半日で終わる特殊清掃の仕事も1週間以上かかってしまうことがあります。
そうすると、人件費やゴミの処分費などでトータルの費用はかなり高額になってしまうため、特殊清掃を依頼する時には多額の費用を用意する必要があります。
不慮の火災によって死亡してしまった場合でも、火災現場にも対応している特殊清掃業者なら清掃を依頼することができます。
火災現場に対応している業者は少ないですがインターネットを駆使すれば必ず見つかります。
弊社では火災現場の経験がございませんので、業務提携している大阪にある協力会社を紹介しております。
火災現場では、いくら消臭しても独特の「火災臭」が残ってしまうため、近隣へ悪臭被害が及ぶことがあります。
火災による煤を払い、燃えてしまったカスの片付け、脱臭なども専門の特殊清掃業者なら的確に行えますので覚えておくといいでしょう。
では、特殊清掃業者がどんな場面でどのようにして作業を行うのか、ケース別に作業内容の流れを書いてみたいと思います。
まずは最も多い孤独死の特殊清掃ですが、遺体を発見もしくは、死臭を感じたら警察へ通報します。遺体が発見されると警察が遺体を搬出してくれます、その次は特殊清掃業者へ連絡し作業内容の確認と見積もりを取りましょう。
現場を確認すればすぐに見積もりを出してくれますので(一度持ち帰って見積もる業者はあまり優秀とは言えません)特殊清掃業者を選定・契約し、予定日を決め、業者による特殊清掃が始まります。
孤独死現場では臭いや害虫被害が高く緊急性がある場合も多いので、即日特殊清掃が出来る業者や、相場の価格帯で業務している業者を前もって調べておくことも必要です。
特殊清掃では、まずハエやウジなどの害虫駆除が行われます。害虫駆除をするのは害虫による感染症や汚染の拡散を防ぎ、近隣住民への迷惑を最小限に抑える為です。
害虫は駆除しても数日に渡り発生しますので、特殊清掃作業後も更に何度か害虫の駆除が必要になる場合もあります。
次は、全ての家財家具を搬出し、部屋の物をすべて取り除きます。そうしないと床や壁、天井などを徹底したクリーニングが出来ないためです。
遺品整理を依頼している場合には、この際に遺品の整理も同時に行われます、発見の遅れた孤独死現場では遺品に臭いが付着しているので、できればセットで依頼することをおすすめします。
必要な遺品と不用品、リサイクルの買取りできるものを分け、処分してもらいたいものは全て業者に処分してもらいましょう。遺品の買取りを行っている業者であれば、買取り割引もしてもらえます。
悪臭の元となる血液・体液や汚物などを徹底的に清掃します。この際に消臭・消毒も行い、悪臭の元を特殊清掃員がマスクを外し鼻で確認し、様々なアプローチで完全消臭します。
別途料金になることもありますが、特殊清掃員は、汚染箇所だけではなく部屋を隅々までクリーニングしてくれます。天井にある埃まできれいにし、最後にもう一度全体を消臭・消毒し特殊清掃作業の終了となります。
近年ではオゾン脱臭機などの最新機器を用いて部屋の隅々まで消臭・除菌する業者も増えてきております、弊社も臭気レベルが高い場合はオゾンを用いて脱臭いたします。
遺品の整理をご自分で行いたいという場合には、部屋の清掃・消毒・消臭のみを特殊清掃業者に依頼することも可能です。
遺品整理は見られたくないものも出てくることもございます、ご自身で遺品の整理を行いたいという要望がある場合には特殊清掃業者へ相談してみてください。
ただし、汚染レベルが高い場合は遺品にも臭いなどが付着していますので、特殊清掃業者に全て任せたほうがいいケースもございます。
アパートやハイツ、団地住宅・マンションでの自殺の場合、警察への通報と遺体搬出が終わった後は物件の管理会社との話し合いが必要になります。
遺族がどこまで部屋を回復させる必要があるのか(原状回復義務)、しっかりと管理会社と話し合い、間違いのないようにしておきましょう。
後で賠償問題などが発生しないように、大家が個人の場合には弁護士などに依頼をしておくと安心ですね。
特殊清掃の流れは孤独死と同じですが、事故物件はかなり管理会社も慎重になり、悪臭問題や汚染部分のリフォームなど特殊清掃について細かい要望も出てきますので、それを確実に叶える義務があります。
賃貸物件の自殺による損害賠償請求は現実に起こっています。
裁判による判例では、遺族が隣人への慰謝料等こそ認められていませんが、家主へ部屋の改修費用と家賃の損害賠償を支払う義務があることを認めています。
身内を失った遺族の悲しみに更なる追い討ちをかけてしまう損害賠償問題ですが、実際に請求された場合には弁護士を立て場合によっては裁判に臨むことになるでしょう。
精神的に疲弊している状態での裁判は辛いですが、管理会社や家主の請求通り損害賠償を支払わず、必ず法律家に相談し、正しい判断を仰いでください。
第三者に相談することなく家主の請求通り賠償金を振り込んでしまった結果、高額の賠償金を支払ってしまったというケースも実際にあるので必ず相談しましょう。
火災現場の特殊清掃は、警察の実況見分、消防の処理が終わった後にに行います。
火災現場では他の特殊清掃のケースとは異色で、家事現場独特の有毒ガスの臭い、灰が飛び散り近所迷惑にならないようにらないよう最大限の工夫をして特殊清掃が行われます。
燃えたものの処分、火災臭の消臭、遺品整理、原状回復リフォームまでトータルで特殊清掃業者に依頼できます。
火災現場の特殊清掃は、経験豊富な業者でないとできません。火災臭は強烈で完全消臭するには技術が必要です。
また、火災の被害度によっては、リフォームではなく解体工事が必要になることもあります。
住宅の解体はその建物が建てられた年代によってはダイオキシンやアスベストなどの有害物質が建材に含まれ、それが飛散する恐れもありまので、正しい知識と経験を持つ特殊清掃業者に依頼しましょう。
火災現場の特殊清掃では、消臭からリフォーム・解体まで経験が豊富な「火災現場対応」の特殊清掃業者を選んで下さい。
特殊清掃業者を依頼しなければいけないときにやはり一番気になるのがその費用ですが、実際の料金は特殊清掃業者によって大きく変わります。
それでは特殊清掃を業者に依頼した場合の費用の相場、最大料金が表記されない理由・割引きになるケース、見積もり書を確認するポイントについて書いていきたいと思います。
上記の3社を比較してみると、どの特殊清掃業者も同じような感じで作業内容によって細かく金額を設定しています。どの業者も最低金額は明示されているものの、最大でかかる金額については「~」と表記されているだけで分かりませんでした。
C社のようにすべての作業をパック料金とし、依頼主に分かり易い金額を提示している特殊清掃業者もありますが、基本の特殊清掃料金以外にオプションとして「別途料金」を表示している業者もありました。
特殊清掃の費用は最低金額で55,000円程度〜が一般的な相場となる感じです。オプションなどが必要なく、最低限の特殊清掃であればそこまで高額の費用の心配はしなくて良いと言えるでしょう。
次は最大料金が「~」としか表記できない訳についてご説明いたしましょう。
費用をタダにする場合には、自分たちでゴミの日にちょっとづつ不用品を処分するという方法も考えられますが、業者を考えている時点で物の量が多いと思いますし、現実的に生活していた中での不用品は分別しなければ処分できないものが多く、遺族だけの手では処分しきれませんので特殊清掃業者に任せることになるでしょう。
業者によっては不用品の処分料金が解り易いように、「トラック一台分積み放題で○○円」という料金体系をとっているものもありますので、(弊社も積み放題パックで割安な料金に設定しております)不用品が多い場合には積み放題パックの業者へ依頼すると余分な費用を取られる心配がありません。
もちろん積み込みは全て業者がやってくれますので安心です。
特殊清掃に必要な日数は、部屋の状態が深刻ではなく、不用品も少ない場合にはワンルームならものの数時間程度で終了します。
しかし、血液・体液等の悪臭が染み込んでしまってなかなか取れない、一度の消臭では臭いが消えないといった場合には、数日に渡り特殊清掃を行う必要があるケースもあります。
どんな職種にも言える事ですが、特殊清掃でも一番大きい費用は人件費です。特殊清掃では作業日数が増えるごとに単純に人件費も比例して増えていきますから、特殊清掃終了までにかかる人件費は直接費用に反映されます。
特殊清掃に内装リフォーム工事が含まれる場合、その費用はどうしても大きくなります。床や壁を張り替えるだけではなく、床を撤去し床下に染み込んだ汚れの清掃・消臭・除菌などが含まれるとさらに費用が増えてしまいます。
当たり前ですが、床や壁を取り換える面積が大きければ大きいほど、費用も高額になってきます。
特にリフォームが高額になるのは、浴室など水廻りに特殊清掃が入るケースです。浴室の汚れが酷い時には風呂釜、ユニットバスも丸ごとリフォームしなくてはなりません。
コンクリート部分の特殊清掃も費用が高くなるポイントです。マンションでは床下を突き抜けてコンクリート内部まで汚れが浸透していたり、一戸建てでは基礎部にまで汚れが染み込んでいることもあります。
表面を清掃・消臭し汚れが消えるのであればいいのですが、コンクリートは消臭が難しく、床や壁のように簡単に工事もできません。
コンクリートまで浸潤している場合は臭いもかなりきついので、少しの汚れと臭いでもプロでなければ完全に消すことが難しい部分です。
コンクリートに体液が染みこんでしまっている場合には、徹底的に消毒・清掃した後に臭いが出ないように特殊なコーティング剤で臭いを封じ込めます。
このように一般的な床よりもコンクリート部分の清掃は手間と時間がかかる為、費用が高額になる傾向があります。
特殊清掃業者の中には、遺品の供養、仏壇の処分、葬儀会社の紹介、家の解体や物件の買取、車の廃車手続きなど、様々な業務を代行する「便利屋」のようなところもあります。
ご遺族が遠方に住まわれていて、手続きが困難な場合にはこういった特殊清掃業者のオプションサービスはありがたいものです。
ですが、これら特殊清掃にまつわる様々な困りごとはすべてオプションですのでそれぞれに料金が発生します、業者に頼むのは、どうしても自分でできないときだけにした方が費用は安く抑えられます。
遺体の発見が早かったり、冬場で体液などが染み出していない場合には、特殊清掃が必要ないということもあります。
消臭と除菌、ハウスクリーニングだけ特殊清掃業者に依頼するのであれば、料金は35,000円程で納まることもあります。
臭いが無くなれば、遺品の整理や不用品の片付けもご自分で行えるので、費用を抑えたい方は検討してみてください。
また、特殊清掃の必要性が無いのに、さも必要であると言うような業者は悪徳といえるので注意しましょう。
特殊清掃の現場では、特に人件費が多くかかっています。「特殊清掃に必要な人数×日数」で特殊清掃の費用は計算されるので、人数と日数が少なければそれだけ費用は減らせます。
特殊清掃をしてもらう部屋が独身用の狭いワンルームや、特に重たい物が無い場合は、一人の特殊清掃作業員でも行えるので、交渉してみましょう。
特殊清掃の業者によって、土日祝日や夜間は割り増し料金を設定しているところもあります。その場合は平日の昼間に依頼することで費用をなるべく抑えることができます。
臭いが漏れていて緊急に特殊清掃を必要とする事情があれば別ですが、1~2日延ばせば平日になるという時にはあらかじめ平日に特殊清掃の日程を組んでもらったほうがお得です。
弊社では土日祝と平日は同じ料金で、夜間緊急出動時だけ割増料金を頂戴しています。
また、特殊清掃業者の空いている日に行ってもらうと割引きしてくれることもあるので交渉してみましょう。
特殊清掃という仕事は、遺体こそ警察が引き取ってくれますが、グロテスクな現場を清掃するというその内容から多くの人が敬遠し、就職希望者も少なく人によっては一日で辞めてしまうほど離職率も高いという特徴があります。
特殊清掃を行う作業員を増やすためには、給料を高めに設定したり福利厚生や昇給をきちんと行うなど特殊清掃員を雇う会社にも工夫が必要なのです。
しかし近年では特殊清掃の業者が増え、それに伴い価格競争が起こり賃金も減少傾向にありますが、それでも特殊清掃の中では人件費が多くを占めています。
特殊清掃員の給料は勿論特殊清掃の料金から賄われますから、特殊清掃業者がさらに増加し、特殊清掃業者の間で価格競争が今より激化しないことには特殊清掃の費用の人件費も低くならないでしょう。
年々、弊社地元の大阪をはじめどこの自治体でも廃棄物の処分費は高騰している傾向にあります。その理由はゴミの処分施設の維持費、廃棄物の焼却費(燃料費)、埋め立て地の増設など様々です。
特殊清掃にリフォームや解体が含まれている場合には、産業廃棄物(コンクリートや石膏ボード・木材)など処理に多額の費用が必要となり違法をする以外にはこの部分はどうしても削ることができません。
また、廃棄物を処分場まで運ぶための運搬費も、原油価格の高騰が関係し高くなっています。
更に廃棄物の量が膨大であったり、クレーンやユニック車などの重機が必要な現場であれば、トラックや作業車のレンタル料金が発生することもあります。
多くの特殊清掃業者は、一般的に市販されている洗剤や消臭剤ではなく、業務用の特殊な薬剤を使用しています。
業者ごとに薬剤の配合や内容は異なり企業秘密ですが、しっかりと消臭・除菌を行える薬剤は製造量(ロット)の少なさから、市販品よりも高額になってしまいます。
特殊清掃ならではの汚れ・臭いを取る為には、その高額な薬剤を数度にわたり大量に使用する必要になりますから、汚れが広範囲に及んでいる場合やエントランスなどの消臭・除菌までするとどうしても特殊清掃が高額になります。
見積もりが出来たら、まずは特殊清掃にかかる料金を細かく見ましょう。
全ての作業項目が込みで合計金額が書かれ、「これ以上の料金はいただきません」「追加料金は掛かりません」などと明確に提示されている業者であれば、よほどの悪質業者でない限り支払い時にそれ以上の金額が生じることはないでしょう。
しかし、一見すると合計見積料金は一番安くても、「別途費用が掛かる場合があります」「○○代は別途必要です」などと記されている見積書には要注意です。
悪徳業者の場合は隅のほうに小さな字で表記されていることもあるので隅々までチェックして下さいね。
遺品整理は遺族で行う予定だったのに遺品整理料金も含まれていたり、遺族が混乱しているのをいいことに、過剰なリフォーム工事を含めてきたりと実際に特殊清掃にかかる料金よりも多額の費用が見積もりに含まれている可能性があります。
特殊清掃を依頼する場面で特に近所からの苦情が出ていたり緊急事態の場合は、早く解決したいがあまり見積書の細部まで確認が及ばないこともよくあることです。
特殊清掃が終わり、特殊清掃業者に料金を支払いすべてが落ち着いた後で調べると、必要の無い項目があったことに気づくケースもよくあることです。
なかなか難しいとは思いますが、特殊清掃の見積りは隅々までその内容と料金をチェックし、業者にきちんと説明してもらってから依頼するようにしましょう。
特殊清掃を業者に依頼するということは、いくつもマンションなどを経営している大家さんでもめったに無いぐらい少ないことです。
インターネットで業者を探し良さそうな業者に依頼しても、後から後悔することもよくあることです。
ここでは、特殊清掃の正しい業者選びについて書いてみようと思いますので参考にして下さい。
特殊清掃は現場の状態や故人がどこで亡くなったのかということでも対処の方法が変わってきます。
経験の浅い特殊清掃業者では対処しきれない場合や、中途半端な作業で完了されたりすることもあるので、豊富な経験と実績がある特殊清掃業者を選ぶようにしましょう。
ほとんどの特殊清掃業者はホームページを持っているので、特殊清掃についての説明や事例などをを、詳しくWEBサイトやブログに掲載しているので確認するとよいでしょう。
弊社もブログに記録しています<スタッフブログ>ホームページをリニューアルしたので少ないですが仕事の合間を見つけ書いていきます!)
文章だけの説明は本当に作業したのか分からないので、できれば写真付きで説明している業者の方がより安心できると言えます。
あるいは見積もり時や電話で直接聞くのもいいと思います。答えられないような業者は避けたほうが賢明です。
緊急性のある特殊清掃をきちんと行ってくれる業者を選ぶには「事件現場特殊清掃士」が在籍している特殊清掃業者に依頼しましょう。
一般社団法人事件現場特殊清掃センターが認定する事件現場特殊清掃士は、特殊清掃に関する知識や技術を学び、確かな特殊清掃を行えます。
また、事件現場特殊清掃士は処分の難しい汚染された物も確実に処理できます。
故人の大切な思い出の詰まる遺品を、丁寧に扱ってほしい、そう思うのであれば「遺品整理士」が在籍している特殊清掃業者に遺品整理を依頼しましょう。
一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する遺品整理士は、遺品整理に関する知識や法令を熟知し、各行政機関の法令に則って正しく遺品を整理・分別から処分までしてくれます。
また、遺品整理士はどんなに急いでいる現場でも、遺族の心を想い遺品を適当に扱うようなことはありません。
整理した遺品のなかでリサイクルできる遺品を買取りできると言う特殊清掃業者は「古物商許可」の免許が必要になります。
「古物商許可」を取得すると、その業者には公安委員会から「古物許可証」が与えられます。
この古物許可証には「古物商許可番号」が記載されているので、ホームページなどでしっかりと番号まで記載されている業者を選びましょう。
特殊清掃や遺品整理の業者選びに重要な資格や免許は分かったと思いますが、はたしてその許可証などが本物なのか?偽物では意味がありませんよね。
これらの資格や免許が本物かどうか確認する方法をお伝えします。
「古物商許可」はインターネットで調べることができます。<古物商許可番号データベース>
「古物商許可番号」をきちんと記載している業者であれば、こちらのサイトで検索すれば大阪や各都道府県の古物商許可業者が調べられるので、実際に許可を得ているのかを確認することができます。
※インターネット上で商品の売買をしない業者の場合にはデータベースには記載されません。
弊社はネット販売をしていませんので大阪の公安委員会から発行された「古物許可証」の写真をホームページ上に掲載しています。<古物商とは>
「事件現場特殊清掃士」は、事件現場特殊清掃センターの認定を受けると必ず認定証書とカードタイプの認定証が発行されます。
認定証は写真付きなので、実際に遺事件現場特殊清掃士として認定を受けている人かどうか写真で確認することもできます。
事件現場特殊清掃士として業務をする際には、認定証を提示することが推奨されていますので、依頼主側が提示を求めなくとも事件現場特殊清掃士から提示されることでしょう。
弊社のスタッフも事件現場特殊清掃士が在籍しています。<資格とは>
「遺品整理士」は、遺品整理士認定協会の認定を受けると必ず認定証書とカードタイプの認定証が発行されます。
認定証は写真付きなので、実際に遺品整理士として認定を受けている人かどうか写真で確認することもできます。
遺品整理士として業務をする際には、認定証を提示することが推奨されていますので、依頼主側が提示を求めなくとも遺品整理士から提示されることでしょう。
弊社のスタッフも遺品整理士が在籍しています。<資格とは>
弊社は特殊清掃を専門としている業界人なので内情を知っていますが、一度に相見積もりを取れるサイトは登録している業者が内部で繋がっています。
今回はこの会社が一番安い価格を提示し仕事を請ける、次回はこの会社が、その次はこの会社、といった感じの「出来レース」ですので全く相見積もりの意味を持ちません。
ランキングサイトなどもお金を積めば上位に持ってくることができますので、あまり信用しない方が賢明だと思います。
もちろんきちんと運営されているサイトもあるので一概には言えません、面倒ではありますが、ご自身で良さそうな業者を探し出し、見積もりを依頼することを強くおすすめします。
一昔前は「闇の仕事」的な立ち位置にあった特殊清掃も高齢化社会を背景にようやく認知度が高まってまいりました。
今回は、特殊清掃という業務の内容や業者を選ぶポイントなどを解説してまいりました。
そして特殊清掃はどうしても費用が高額になってしまう理由なども書かせていただきました。
弊社でも出来る限りお安く見積もらせて頂き、納得の仕事内容で作業に当たりますので
大阪周辺で特殊清掃や遺品整理、生前整理、不用品回収の業者をお探しならアスエルまでご連絡下さい。
<関連記事>
●現役特殊清掃士が教える特殊清掃の料金相場
特殊清掃・遺品整理・生前整理アスエル
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特殊清掃とは?現役特殊清掃士が教えます
特殊清掃という言葉は近年の高齢化社会を背景に徐々に認知度が高くなってきていますが、まだまだ耳なじみの無い言葉だと思いますので現役特殊清掃士の私が解説したいと思います。
特殊清掃とは事件・事故・自殺・病死などで孤独死してしまい死体の発見が遅れてしまった部屋を除菌・消臭し、血液や体液で汚染された物を適切に処分、また悪臭の染み込んだ家具などの遺品を片付け、床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。
さらに、汚れが染み込んだカーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、床下や壁に染みこんでしまっている汚れも徹底的にクリーニングしていく作業のことを特殊清掃と言います。
特殊清掃を依頼するという状況は悪臭などで近所からの苦情によることが多く、時間に迫られていることがよくあります、数ある特殊清掃業者の中からどの特殊清掃業者に依頼するのが良いのか?料金はいくらぐらい必要なのか?何社も見積もっている余裕もないので分からないと思います。
事件・事故・自殺・病死などで孤独死してしまい特殊清掃が必要になった時、どの特殊清掃業者を選べばいいのか、特殊清掃とはどういった内容の仕事なのか?という部分を掘り下げて解説していきたいと思います。
目次
●特殊清掃とはどういった仕事?
●特殊清掃が必要なケースとは
●ケース別の特殊清掃のの流れ
●特殊清掃業者の正しい選び方
●「特殊清掃とは?現役特殊清掃特殊清掃士が教えます」まとめ
特殊清掃とはどういった仕事?
特殊清掃という言葉、冒頭でも書きましたが近年の高齢化社会を背景に孤独死の数が上昇し認知度が高くなってきました。テレビやYouTubeの動画などで知ったという方もいるでしょう。
特殊清掃の仕事をなんとなく理解している方もいらっしゃると思いますが、「人間の死」というナイーブな部分と連動していますのでその実際の仕事内容については明るみに出ていません。
それでは、特殊清掃とはどういった仕事なのか詳しく解説していきます。
特殊清掃という仕事の中で、一番重要なのはアパート・ハイツ・団地住宅・マンションあるいは一戸建の「部屋の原状回復」です。
原状回復とは住宅用語でよく使われ、賃貸住宅を退去する際、入居時の状態に部屋を戻すこと。
原則として経年変化や通常の生活による磨耗は貸主側の負担で、借主の故意・過失によって汚損・損壊したものがあれば、その修理費を請求されるのが一般的です。
要するに賃貸であれ、持ち家であれ「入居時の状態に部屋を戻すこと」を指します。
死臭というものは「世界で一番の悪臭」だと言われており、これらを普通に清掃しただけでは、床や壁・天井にしみこんでしまった汚れや臭いは絶対にとれませんから、専門的な知識と技術が必要です。
また、一般的なハウスクリーニング業者・リフォーム業者でも見た目だけ綺麗にできても、完全に死臭を消すことはできないでしょう。このように一般的な会社では行えない孤独死現場の完全な原状回復のために、特殊清掃では以下の5つの作業が行われます。
<害虫駆除>
孤独死現場では必ずと言っていいほどハエやウジ、ゴキブリなど害虫が発生します。害虫を放置しておくと、清掃の妨げになるのはもちろん近隣へ菌を運び出してしまうこともある為、専用の殺虫剤や燻煙剤などを使って衛生上に問題がある害虫を徹底的に駆除していきます。
<消毒・除菌>
作業員の自己防衛と近隣への配慮のため(感染症を予防)、特殊清掃専用の特殊な薬剤と機器を使用し消毒・除菌を行います。
業者により消毒剤や機材の種類は異なり、ここで作業の質や料金に差が生まれたりします。料金が安い業者は殺菌力の低いものを使用していることが多く見られます。
どこに菌が付着しているかは見た目ではプロでも分からないので、細かな隙間なども徹底的に消毒と除菌は行われます。
<汚染物の除去>
血液や体液が付着し汚染された布団やまくら・ベッドや家具など撤去します。
そして床や壁に残る血液や体液、皮膚・髪の毛といった汚染物を清掃します。
時には汚れが染み込んだカーペットや畳・フローリング・壁紙を剥いで、床下や壁に染みこんでしまっている汚れも徹底的に清掃していきます。
<消臭>
特殊清掃でいくら見た目が綺麗になっても、死臭というものは強烈でまだ臭いは残ります。特殊清掃業者は特殊清掃専用の消臭剤・機器を使用し、強力に消臭していきます。
消毒と同じく業者により消臭剤や機材の種類は異なり、ここでも作業の質や料金に差が生まれたりします。やはり料金が安い業者は消臭力の低いものを使用していることが多く見られます。
<解体・リフォーム>
体液が床下や壁の内部まで浸透してしまっている場合には、特殊清掃以外に床や壁を一度撤去し新設する内装リフォームが必要な場合もあります。
弊社でも出来るだけお客様のご負担を減らすためリフォームをせず消臭・消毒をするように心がけていますが、発見がかなり遅れ、特に木材の内部まで浸透してしまっている場合にはリフォームしなければ原状回復できない場合はございます。
悪質な業者は特殊清掃で間に合うのにリフォームを進めてくることもありますので、業者選びも大切です。
2.特殊清掃の仕事<遺品整理>
特殊清掃業者は、遺品整理も行っている会社が多く、別途料金にて遺品整理も請け負ってくれます。
特殊清掃現場では遺品にも臭いが付着していますので、遺品整理も行わないと悪臭がいつまでも残ることがございますので、セットで依頼することを強くおすすめ致します。
弊社でもそうですが、セットで依頼することで割引をしている業者も見受けられるので相談するのもいいと思います。
孤独死現場は凄惨なためご遺族や関係者が立ち入ることが難しい場合でも、遺品整理を依頼しておけば特殊清掃業者が貴重品や思い出の品をはじめとした遺品を仕分けしてくれます。
さらにリサイクルできるものは買取りしている特殊清掃業者もあります(弊社も大阪で古物商を取得し買取り割引させていただいております)、遺品に臭いが染み込み買取りが難しいものも、業者が処分まで一括で請け負ってくれます。
3.特殊清掃の仕事< 不用品・粗大ごみの処分>
家電リサイクル料の掛かる冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンをはじめとする、処分するのにも費用が発生するような大型の不用品・粗大ごみの処分も特殊清掃業者に依頼することができます。
特に高齢者の孤独死の場合、物の処分ができず不用品が多くなっていることもありますが、大型の不用品・粗大ごみが大量にあるとその分処分料が増加し特殊清掃全体の料金が割り増しになるのが一般的です。
業者によっては特殊清掃はお客様のご負担が大きいので、家電リサイクル料を割り引いてくれる優良な業者もございます。(弊社も割引対応させてもらっています)
特殊清掃が必要なケースとは
今の時代インターネットがあるので「大阪 特殊清掃」などと検索すれば特殊清掃を業者に依頼するのは簡単ですが、費用が普通のハウスクリーニングなどに比べ高額になる為、自分たち遺族で後片付けを行いたいと考えることもあると思います。
しかし、素人がうかつに特殊清掃の現場で作業をするには危険です。特殊清掃の業者に依頼した方がよいケースとはどのような場合なのか、どうして特殊清掃が必要なのか解説していきます。
発見の遅れた孤独死現場は特殊清掃が必要
臭いは近所迷惑になり、苦情や噂が立ち物件の損失にもなりかねませんので緊急に対処する必要があります。
事件性がある場合には始めから特殊清掃を依頼する
自殺・事件のように、死亡後警察が介入する場合には、始めから特殊清掃業者に依頼した方が無難だと思います。
身内が遺体で発見されたというだけでも、ご遺族の心理的ダメージは大きなものですし、自殺や事件などの場合はなおさらその現場で作業をするというのは、精神的にとても辛いでしょう。
遺品整理していてもとても辛い思いをしてしまいますし、作業の手も止まってしまうこともあるでしょう、すぐに遺体が発見されて衛生状態や悪臭ももそこまで発生していないというケースでも、特殊清掃業者に依頼した方がご遺族の精神的負担を減らすことができます。
ゴミ屋敷・汚部屋での孤独死も特殊清掃に依頼する
ゴミ屋敷では、遺体がゴミに埋もれて発見されたというケースもあります。
ゴミ屋敷問題は度々メディアにも取りざたされておる社会問題で、景観を損ねたり臭いの問題などでご近所の迷惑となっておりますが、ゴミ屋敷の持ち主の死後は膨大なゴミの処分問題が発生します。
建物の天井までゴミが詰まっており、公道まではみ出す膨大なゴミ、元は何だったのかさえ分からないゴミの塊、時には汚物まで、到底素人では手に負えないものです。
全てが不用品だとしても、現在では殆どの自治体はゴミの分別が非常に厳しく整理し分別、処分となると膨大な時間が掛かりますので特殊清掃業者に依頼した方が素早く確実にゴミ屋敷を片付けることができます。
ただし、いくら片付け特殊清掃のプロでも、ゴミ屋敷ではそのゴミの多さから、通常であれば半日で終わる特殊清掃の仕事も1週間以上かかってしまうことがあります。
そうすると、人件費やゴミの処分費などでトータルの費用はかなり高額になってしまうため、特殊清掃を依頼する時には多額の費用を用意する必要があります。
火災現場での特殊清掃
不慮の火災によって死亡してしまった場合でも、火災現場にも対応している特殊清掃業者なら清掃を依頼することができます。
火災現場に対応している業者は少ないですがインターネットを駆使すれば必ず見つかります。
弊社では火災現場の経験がございませんので、業務提携している大阪にある協力会社を紹介しております。
火災現場では、いくら消臭しても独特の「火災臭」が残ってしまうため、近隣へ悪臭被害が及ぶことがあります。
火災による煤を払い、燃えてしまったカスの片付け、脱臭なども専門の特殊清掃業者なら的確に行えますので覚えておくといいでしょう。
ケース別の特殊清掃の流れ
では、特殊清掃業者がどんな場面でどのようにして作業を行うのか、ケース別に作業内容の流れを書いてみたいと思います。
1.孤独死現場の特殊清掃
まずは最も多い孤独死の特殊清掃ですが、遺体を発見もしくは、死臭を感じたら警察へ通報します。遺体が発見されると警察が遺体を搬出してくれます、その次は特殊清掃業者へ連絡し作業内容の確認と見積もりを取りましょう。
現場を確認すればすぐに見積もりを出してくれますので(一度持ち帰って見積もる業者はあまり優秀とは言えません)特殊清掃業者を選定・契約し、予定日を決め、業者による特殊清掃が始まります。
孤独死現場では臭いや害虫被害が高く緊急性がある場合も多いので、即日特殊清掃が出来る業者や、相場の価格帯で業務している業者を前もって調べておくことも必要です。
<害虫駆除>
特殊清掃では、まずハエやウジなどの害虫駆除が行われます。害虫駆除をするのは害虫による感染症や汚染の拡散を防ぎ、近隣住民への迷惑を最小限に抑える為です。
害虫は駆除しても数日に渡り発生しますので、特殊清掃作業後も更に何度か害虫の駆除が必要になる場合もあります。
<家財道具の搬出>
次は、全ての家財家具を搬出し、部屋の物をすべて取り除きます。そうしないと床や壁、天井などを徹底したクリーニングが出来ないためです。
遺品整理を依頼している場合には、この際に遺品の整理も同時に行われます、発見の遅れた孤独死現場では遺品に臭いが付着しているので、できればセットで依頼することをおすすめします。
必要な遺品と不用品、リサイクルの買取りできるものを分け、処分してもらいたいものは全て業者に処分してもらいましょう。遺品の買取りを行っている業者であれば、買取り割引もしてもらえます。
<床・壁の清掃>
悪臭の元となる血液・体液や汚物などを徹底的に清掃します。この際に消臭・消毒も行い、悪臭の元を特殊清掃員がマスクを外し鼻で確認し、様々なアプローチで完全消臭します。
<居室内のクリーニング作業>
別途料金になることもありますが、特殊清掃員は、汚染箇所だけではなく部屋を隅々までクリーニングしてくれます。天井にある埃まできれいにし、最後にもう一度全体を消臭・消毒し特殊清掃作業の終了となります。
近年ではオゾン脱臭機などの最新機器を用いて部屋の隅々まで消臭・除菌する業者も増えてきております、弊社も臭気レベルが高い場合はオゾンを用いて脱臭いたします。
<ご自分で遺品整理を行う場合>
遺品の整理をご自分で行いたいという場合には、部屋の清掃・消毒・消臭のみを特殊清掃業者に依頼することも可能です。
遺品整理は見られたくないものも出てくることもございます、ご自身で遺品の整理を行いたいという要望がある場合には特殊清掃業者へ相談してみてください。
ただし、汚染レベルが高い場合は遺品にも臭いなどが付着していますので、特殊清掃業者に全て任せたほうがいいケースもございます。
2.自殺現場の特殊清掃
アパートやハイツ、団地住宅・マンションでの自殺の場合、警察への通報と遺体搬出が終わった後は物件の管理会社との話し合いが必要になります。
遺族がどこまで部屋を回復させる必要があるのか(原状回復義務)、しっかりと管理会社と話し合い、間違いのないようにしておきましょう。
後で賠償問題などが発生しないように、大家が個人の場合には弁護士などに依頼をしておくと安心ですね。
特殊清掃の流れは孤独死と同じですが、事故物件はかなり管理会社も慎重になり、悪臭問題や汚染部分のリフォームなど特殊清掃について細かい要望も出てきますので、それを確実に叶える義務があります。
<損害賠償責任問題>
賃貸物件の自殺による損害賠償請求は現実に起こっています。
裁判による判例では、遺族が隣人への慰謝料等こそ認められていませんが、家主へ部屋の改修費用と家賃の損害賠償を支払う義務があることを認めています。
身内を失った遺族の悲しみに更なる追い討ちをかけてしまう損害賠償問題ですが、実際に請求された場合には弁護士を立て場合によっては裁判に臨むことになるでしょう。
精神的に疲弊している状態での裁判は辛いですが、管理会社や家主の請求通り損害賠償を支払わず、必ず法律家に相談し、正しい判断を仰いでください。
第三者に相談することなく家主の請求通り賠償金を振り込んでしまった結果、高額の賠償金を支払ってしまったというケースも実際にあるので必ず相談しましょう。
3.火災現場の特殊清掃
火災現場の特殊清掃は、警察の実況見分、消防の処理が終わった後にに行います。
火災現場では他の特殊清掃のケースとは異色で、家事現場独特の有毒ガスの臭い、灰が飛び散り近所迷惑にならないようにらないよう最大限の工夫をして特殊清掃が行われます。
燃えたものの処分、火災臭の消臭、遺品整理、原状回復リフォームまでトータルで特殊清掃業者に依頼できます。
<経験豊富な業者>
火災現場の特殊清掃は、経験豊富な業者でないとできません。火災臭は強烈で完全消臭するには技術が必要です。
また、火災の被害度によっては、リフォームではなく解体工事が必要になることもあります。
住宅の解体はその建物が建てられた年代によってはダイオキシンやアスベストなどの有害物質が建材に含まれ、それが飛散する恐れもありまので、正しい知識と経験を持つ特殊清掃業者に依頼しましょう。
火災現場の特殊清掃では、消臭からリフォーム・解体まで経験が豊富な「火災現場対応」の特殊清掃業者を選んで下さい。
特殊清掃の費用と内容
特殊清掃業者を依頼しなければいけないときにやはり一番気になるのがその費用ですが、実際の料金は特殊清掃業者によって大きく変わります。
それでは特殊清掃を業者に依頼した場合の費用の相場、最大料金が表記されない理由・割引きになるケース、見積もり書を確認するポイントについて書いていきたいと思います。
特殊清掃費用の相場
上記の3社を比較してみると、どの特殊清掃業者も同じような感じで作業内容によって細かく金額を設定しています。どの業者も最低金額は明示されているものの、最大でかかる金額については「~」と表記されているだけで分かりませんでした。
C社のようにすべての作業をパック料金とし、依頼主に分かり易い金額を提示している特殊清掃業者もありますが、基本の特殊清掃料金以外にオプションとして「別途料金」を表示している業者もありました。
特殊清掃の費用は最低金額で55,000円程度〜が一般的な相場となる感じです。オプションなどが必要なく、最低限の特殊清掃であればそこまで高額の費用の心配はしなくて良いと言えるでしょう。
次は最大料金が「~」としか表記できない訳についてご説明いたしましょう。
最大料金が表記されない理由
<不用品の処分費>
費用をタダにする場合には、自分たちでゴミの日にちょっとづつ不用品を処分するという方法も考えられますが、業者を考えている時点で物の量が多いと思いますし、現実的に生活していた中での不用品は分別しなければ処分できないものが多く、遺族だけの手では処分しきれませんので特殊清掃業者に任せることになるでしょう。
業者によっては不用品の処分料金が解り易いように、「トラック一台分積み放題で○○円」という料金体系をとっているものもありますので、(弊社も積み放題パックで割安な料金に設定しております)不用品が多い場合には積み放題パックの業者へ依頼すると余分な費用を取られる心配がありません。
もちろん積み込みは全て業者がやってくれますので安心です。
<特殊清掃の人件費>
特殊清掃に必要な日数は、部屋の状態が深刻ではなく、不用品も少ない場合にはワンルームならものの数時間程度で終了します。
しかし、血液・体液等の悪臭が染み込んでしまってなかなか取れない、一度の消臭では臭いが消えないといった場合には、数日に渡り特殊清掃を行う必要があるケースもあります。
どんな職種にも言える事ですが、特殊清掃でも一番大きい費用は人件費です。特殊清掃では作業日数が増えるごとに単純に人件費も比例して増えていきますから、特殊清掃終了までにかかる人件費は直接費用に反映されます。
<特殊清掃のリフォーム費>
特殊清掃に内装リフォーム工事が含まれる場合、その費用はどうしても大きくなります。床や壁を張り替えるだけではなく、床を撤去し床下に染み込んだ汚れの清掃・消臭・除菌などが含まれるとさらに費用が増えてしまいます。
当たり前ですが、床や壁を取り換える面積が大きければ大きいほど、費用も高額になってきます。
特にリフォームが高額になるのは、浴室など水廻りに特殊清掃が入るケースです。浴室の汚れが酷い時には風呂釜、ユニットバスも丸ごとリフォームしなくてはなりません。
<コンクリート部分の特殊清掃費>
コンクリート部分の特殊清掃も費用が高くなるポイントです。マンションでは床下を突き抜けてコンクリート内部まで汚れが浸透していたり、一戸建てでは基礎部にまで汚れが染み込んでいることもあります。
表面を清掃・消臭し汚れが消えるのであればいいのですが、コンクリートは消臭が難しく、床や壁のように簡単に工事もできません。
コンクリートまで浸潤している場合は臭いもかなりきついので、少しの汚れと臭いでもプロでなければ完全に消すことが難しい部分です。
コンクリートに体液が染みこんでしまっている場合には、徹底的に消毒・清掃した後に臭いが出ないように特殊なコーティング剤で臭いを封じ込めます。
このように一般的な床よりもコンクリート部分の清掃は手間と時間がかかる為、費用が高額になる傾向があります。
<その他の特殊清掃オプション>
特殊清掃業者の中には、遺品の供養、仏壇の処分、葬儀会社の紹介、家の解体や物件の買取、車の廃車手続きなど、様々な業務を代行する「便利屋」のようなところもあります。
ご遺族が遠方に住まわれていて、手続きが困難な場合にはこういった特殊清掃業者のオプションサービスはありがたいものです。
ですが、これら特殊清掃にまつわる様々な困りごとはすべてオプションですのでそれぞれに料金が発生します、業者に頼むのは、どうしても自分でできないときだけにした方が費用は安く抑えられます。
特殊清掃の費用が割引きになるケース
<特殊清掃の必要が無い>
遺体の発見が早かったり、冬場で体液などが染み出していない場合には、特殊清掃が必要ないということもあります。
消臭と除菌、ハウスクリーニングだけ特殊清掃業者に依頼するのであれば、料金は35,000円程で納まることもあります。
臭いが無くなれば、遺品の整理や不用品の片付けもご自分で行えるので、費用を抑えたい方は検討してみてください。
また、特殊清掃の必要性が無いのに、さも必要であると言うような業者は悪徳といえるので注意しましょう。
<特殊清掃作業員を減らす>
特殊清掃の現場では、特に人件費が多くかかっています。「特殊清掃に必要な人数×日数」で特殊清掃の費用は計算されるので、人数と日数が少なければそれだけ費用は減らせます。
特殊清掃をしてもらう部屋が独身用の狭いワンルームや、特に重たい物が無い場合は、一人の特殊清掃作業員でも行えるので、交渉してみましょう。
<平日に特殊清掃を依頼する>
特殊清掃の業者によって、土日祝日や夜間は割り増し料金を設定しているところもあります。その場合は平日の昼間に依頼することで費用をなるべく抑えることができます。
臭いが漏れていて緊急に特殊清掃を必要とする事情があれば別ですが、1~2日延ばせば平日になるという時にはあらかじめ平日に特殊清掃の日程を組んでもらったほうがお得です。
弊社では土日祝と平日は同じ料金で、夜間緊急出動時だけ割増料金を頂戴しています。
また、特殊清掃業者の空いている日に行ってもらうと割引きしてくれることもあるので交渉してみましょう。
特殊清掃の料金はなぜ高額なのか
<特殊清掃員の人件費>
特殊清掃という仕事は、遺体こそ警察が引き取ってくれますが、グロテスクな現場を清掃するというその内容から多くの人が敬遠し、就職希望者も少なく人によっては一日で辞めてしまうほど離職率も高いという特徴があります。
特殊清掃を行う作業員を増やすためには、給料を高めに設定したり福利厚生や昇給をきちんと行うなど特殊清掃員を雇う会社にも工夫が必要なのです。
しかし近年では特殊清掃の業者が増え、それに伴い価格競争が起こり賃金も減少傾向にありますが、それでも特殊清掃の中では人件費が多くを占めています。
特殊清掃員の給料は勿論特殊清掃の料金から賄われますから、特殊清掃業者がさらに増加し、特殊清掃業者の間で価格競争が今より激化しないことには特殊清掃の費用の人件費も低くならないでしょう。
<廃棄物の処分費>
年々、弊社地元の大阪をはじめどこの自治体でも廃棄物の処分費は高騰している傾向にあります。その理由はゴミの処分施設の維持費、廃棄物の焼却費(燃料費)、埋め立て地の増設など様々です。
特殊清掃にリフォームや解体が含まれている場合には、産業廃棄物(コンクリートや石膏ボード・木材)など処理に多額の費用が必要となり違法をする以外にはこの部分はどうしても削ることができません。
また、廃棄物を処分場まで運ぶための運搬費も、原油価格の高騰が関係し高くなっています。
更に廃棄物の量が膨大であったり、クレーンやユニック車などの重機が必要な現場であれば、トラックや作業車のレンタル料金が発生することもあります。
<特殊清掃で使う薬剤>
多くの特殊清掃業者は、一般的に市販されている洗剤や消臭剤ではなく、業務用の特殊な薬剤を使用しています。
業者ごとに薬剤の配合や内容は異なり企業秘密ですが、しっかりと消臭・除菌を行える薬剤は製造量(ロット)の少なさから、市販品よりも高額になってしまいます。
特殊清掃ならではの汚れ・臭いを取る為には、その高額な薬剤を数度にわたり大量に使用する必要になりますから、汚れが広範囲に及んでいる場合やエントランスなどの消臭・除菌までするとどうしても特殊清掃が高額になります。
特殊清掃業者に見積りを依頼するときには
<特殊清掃の追加料金をチェックする>
見積もりが出来たら、まずは特殊清掃にかかる料金を細かく見ましょう。
全ての作業項目が込みで合計金額が書かれ、「これ以上の料金はいただきません」「追加料金は掛かりません」などと明確に提示されている業者であれば、よほどの悪質業者でない限り支払い時にそれ以上の金額が生じることはないでしょう。
しかし、一見すると合計見積料金は一番安くても、「別途費用が掛かる場合があります」「○○代は別途必要です」などと記されている見積書には要注意です。
悪徳業者の場合は隅のほうに小さな字で表記されていることもあるので隅々までチェックして下さいね。
<不必要な特殊清掃作業やオプションが含まれていないか>
遺品整理は遺族で行う予定だったのに遺品整理料金も含まれていたり、遺族が混乱しているのをいいことに、過剰なリフォーム工事を含めてきたりと実際に特殊清掃にかかる料金よりも多額の費用が見積もりに含まれている可能性があります。
特殊清掃を依頼する場面で特に近所からの苦情が出ていたり緊急事態の場合は、早く解決したいがあまり見積書の細部まで確認が及ばないこともよくあることです。
特殊清掃が終わり、特殊清掃業者に料金を支払いすべてが落ち着いた後で調べると、必要の無い項目があったことに気づくケースもよくあることです。
なかなか難しいとは思いますが、特殊清掃の見積りは隅々までその内容と料金をチェックし、業者にきちんと説明してもらってから依頼するようにしましょう。
特殊清掃業者の正しい選び方
特殊清掃を業者に依頼するということは、いくつもマンションなどを経営している大家さんでもめったに無いぐらい少ないことです。
インターネットで業者を探し良さそうな業者に依頼しても、後から後悔することもよくあることです。
ここでは、特殊清掃の正しい業者選びについて書いてみようと思いますので参考にして下さい。
1 .経験と実績のある特殊清掃業者を選ぶ
特殊清掃は現場の状態や故人がどこで亡くなったのかということでも対処の方法が変わってきます。
経験の浅い特殊清掃業者では対処しきれない場合や、中途半端な作業で完了されたりすることもあるので、豊富な経験と実績がある特殊清掃業者を選ぶようにしましょう。
ほとんどの特殊清掃業者はホームページを持っているので、特殊清掃についての説明や事例などをを、詳しくWEBサイトやブログに掲載しているので確認するとよいでしょう。
弊社もブログに記録しています<スタッフブログ>ホームページをリニューアルしたので少ないですが仕事の合間を見つけ書いていきます!)
文章だけの説明は本当に作業したのか分からないので、できれば写真付きで説明している業者の方がより安心できると言えます。
2 .消臭技術のある特殊清掃業者を選ぶ
あるいは見積もり時や電話で直接聞くのもいいと思います。答えられないような業者は避けたほうが賢明です。
3 .特殊清掃や遺品整理に関する免許や資格を持つ業者を選ぶ
<事件現場特殊清掃士が在籍している特殊清掃業者を選ぶ>
緊急性のある特殊清掃をきちんと行ってくれる業者を選ぶには「事件現場特殊清掃士」が在籍している特殊清掃業者に依頼しましょう。
一般社団法人事件現場特殊清掃センターが認定する事件現場特殊清掃士は、特殊清掃に関する知識や技術を学び、確かな特殊清掃を行えます。
また、事件現場特殊清掃士は処分の難しい汚染された物も確実に処理できます。
<遺品整理士が在籍している特殊清掃業者を選ぶ>
故人の大切な思い出の詰まる遺品を、丁寧に扱ってほしい、そう思うのであれば「遺品整理士」が在籍している特殊清掃業者に遺品整理を依頼しましょう。
一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する遺品整理士は、遺品整理に関する知識や法令を熟知し、各行政機関の法令に則って正しく遺品を整理・分別から処分までしてくれます。
また、遺品整理士はどんなに急いでいる現場でも、遺族の心を想い遺品を適当に扱うようなことはありません。
<「古物商許可」を得ている特殊清掃業者か確認>
整理した遺品のなかでリサイクルできる遺品を買取りできると言う特殊清掃業者は「古物商許可」の免許が必要になります。
「古物商許可」を取得すると、その業者には公安委員会から「古物許可証」が与えられます。
この古物許可証には「古物商許可番号」が記載されているので、ホームページなどでしっかりと番号まで記載されている業者を選びましょう。
<許可を持っているのか確認する方法>
特殊清掃や遺品整理の業者選びに重要な資格や免許は分かったと思いますが、はたしてその許可証などが本物なのか?偽物では意味がありませんよね。
これらの資格や免許が本物かどうか確認する方法をお伝えします。
<「古物商認可」の確認方法>
「古物商許可」はインターネットで調べることができます。<古物商許可番号データベース>
「古物商許可番号」をきちんと記載している業者であれば、こちらのサイトで検索すれば大阪や各都道府県の古物商許可業者が調べられるので、実際に許可を得ているのかを確認することができます。
※インターネット上で商品の売買をしない業者の場合にはデータベースには記載されません。
弊社はネット販売をしていませんので大阪の公安委員会から発行された「古物許可証」の写真をホームページ上に掲載しています。<古物商とは>
<「事件現場特殊清掃士」の確認方法>
「事件現場特殊清掃士」は、事件現場特殊清掃センターの認定を受けると必ず認定証書とカードタイプの認定証が発行されます。
認定証は写真付きなので、実際に遺事件現場特殊清掃士として認定を受けている人かどうか写真で確認することもできます。
事件現場特殊清掃士として業務をする際には、認定証を提示することが推奨されていますので、依頼主側が提示を求めなくとも事件現場特殊清掃士から提示されることでしょう。
弊社のスタッフも事件現場特殊清掃士が在籍しています。<資格とは>
<「遺品整理士」の確認方法>
「遺品整理士」は、遺品整理士認定協会の認定を受けると必ず認定証書とカードタイプの認定証が発行されます。
認定証は写真付きなので、実際に遺品整理士として認定を受けている人かどうか写真で確認することもできます。
遺品整理士として業務をする際には、認定証を提示することが推奨されていますので、依頼主側が提示を求めなくとも遺品整理士から提示されることでしょう。
弊社のスタッフも遺品整理士が在籍しています。<資格とは>
4 .特殊清掃業者の紹介サイト・ランキングサイトはできれば選ばない
弊社は特殊清掃を専門としている業界人なので内情を知っていますが、一度に相見積もりを取れるサイトは登録している業者が内部で繋がっています。
今回はこの会社が一番安い価格を提示し仕事を請ける、次回はこの会社が、その次はこの会社、といった感じの「出来レース」ですので全く相見積もりの意味を持ちません。
ランキングサイトなどもお金を積めば上位に持ってくることができますので、あまり信用しない方が賢明だと思います。
もちろんきちんと運営されているサイトもあるので一概には言えません、面倒ではありますが、ご自身で良さそうな業者を探し出し、見積もりを依頼することを強くおすすめします。
「遺品整理はいつから始める?現役遺品整理士が教えます」まとめ
一昔前は「闇の仕事」的な立ち位置にあった特殊清掃も高齢化社会を背景にようやく認知度が高まってまいりました。
今回は、特殊清掃という業務の内容や業者を選ぶポイントなどを解説してまいりました。
そして特殊清掃はどうしても費用が高額になってしまう理由なども書かせていただきました。
弊社でも出来る限りお安く見積もらせて頂き、納得の仕事内容で作業に当たりますので
大阪周辺で特殊清掃や遺品整理、生前整理、不用品回収の業者をお探しならアスエルまでご連絡下さい。
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