日本の産業廃棄物の排出量はどれくらい？一般廃棄物の排出量との違いもご紹介！

日本の産業廃棄物の排出量、実は皆さまにとって想像以上の数字かもしれません。

一方、日常生活で出る一般廃棄物とは、どれほどの違いがあるのでしょうか。
この記事では、驚きのデータをもとに、産業廃棄物と一般廃棄物の排出量の違いを解説します。
環境問題に関心のある方はぜひこの記事を参考にしてください。

□産業廃棄物の排出量はどれくらい？

産業廃棄物の排出量がどれくらいになるのか様々なデータをもとに紹介します。
以下は「総排出量」、「業種別」、「種類別」、「処理状況」の4つの観点から見た廃棄物の現状です。

1.全国の産業廃棄物の総排出量
令和2年度のデータによれば、産業廃棄物の総排出量は前年度に比べて約1,200万トンの減少を見せ、3億7,382万トンとなっています。
この数値は、国内の産業活動の規模や環境への取り組みを示す重要な指標です。

2.業種別排出量の詳細
産業廃棄物の排出量は業種によって大きく異なります。
特に、電気・ガス・熱供給・水道業、農業・林業、建設業が上位を占めており、これらの業種だけで総排出量の約70%を占めています。

3.種類別の排出量について
産業廃棄物の中でも、汚泥、動物のふん尿、がれき類が主要な排出物です。
これらの廃棄物は、適切な処理が求められるため、その取り組みが重要と言えるでしょう。

4.産業廃棄物の処理状況
産業廃棄物の中でも、再生利用が可能なものは約53.2%となっており、環境保護の観点からもこの数字の向上が期待されます。

□一般廃棄物の排出量との違いは？

先ほどは産業廃棄物の排出量を紹介しましたが、ここでは主に一般家庭から出るごみについて大きく3つの観点から紹介します。

＊一般廃棄物の排出量の実態

令和2年度のデータを見ると、一般廃棄物の排出量は4,167万トンとなっています。
このうち、一般廃棄物と事業系ごみとの比率は約7:3となっていて、実は家庭から出るごみは排出量の大部分を占めていることがわかります。

＊一人当たりの排出量の分析

日本の人口を基に計算すると、一人当たりの一般廃棄物の排出量は日々905グラムです。
この数字からも、個人の生活スタイルや消費行動が環境に与える影響を感じ取れます。

＊一般廃棄物の処理方法

一般廃棄物の約20％がリサイクルされており、残りの大部分は焼却処分となっています。
最終的に地球に埋め立てられる割合は約9％となっており、これをさらに減少させる取り組みが求められるでしょう。

□まとめ

産業廃棄物と一般廃棄物の排出量やその特性について解説しました。
産業廃棄物の排出量は一般廃棄物の約9倍もありますが、再生利用の取り組みが進められています。

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