特殊清掃ではどのような洗剤を使う？孤独死現場のリスクについてもご紹介！

少子高齢化や晩婚化が進む日本において、「孤独死」の数は増えつつあります。
大切な方のご遺体を放置してしまうと、ご遺族やご近所の方の健康を害する恐れがあります。
故人との大切な思い出を、ずっと大切にし続けるためには、孤独死の現場をきれいにすることが大切です。
今回は、孤独死現場のリスクや特殊清掃で使用する洗剤についてご紹介します。

□孤独死現場にはリスクがある

主に1人暮らしの方が、誰にも看取られることなく、ご自宅で亡くなってしまうことを孤独死と呼びます。
孤独死が起きてしまうと、ご遺体の発見までに数日かかってしまう場合もあり、そのような場合は、「感染症のリスク」が発生します。

孤独死が発生すると、ご遺体は腐敗を始め、わずか数日でウジが発生し、体内から体液が出てきます。
体液は、床や家具などに染み付くと、簡単には除去できませんし、亡くなられた方が肝炎のような病気を患っていた場合は、感染症のリスクが高まります。
そのため、孤独死の現場で遺品整理をする際は、まずは特殊清掃として室内を除菌していかなければなりません。

□孤独死現場の特殊清掃で使う洗剤について！

孤独死の現場では、「感染症のリスク」があるため、特殊清掃を行う必要があります。
その際に使われる洗剤は、以下でご紹介している3つの洗剤です。

＊清掃前に使う消毒剤

特殊清掃を始める前に、最初にしなければならないことは、現場の消毒です。
現場の消毒でよく使われるものは、「次亜鉛素酸」です。
希釈したものを部屋全体にいきわたらせて、部屋全体を消毒します。

また、「安定化二酸化塩素」と呼ばれる洗剤が使用される場合もあります。
こちらは、あまり市販されていないため、業務用ルートで購入することになります。
他の薬剤よりもシミになりにくいという特徴があります。

＊血液汚れを落とす洗剤

血液が部屋中に広がってしまっている場合は、次亜塩素酸やオキシドールを使用して、血液を落としていきます。
また、壁にまで血液が飛び散っている場合は、粉末の酸素制漂白剤をペースト状にして、血液を落とします。

＊体液を落とす洗剤

体液が広がっている場合は、業務用の洗剤が使用されることが多いです。
体液は、基本的には油汚れに該当するため、油汚れに対応している洗剤であれば、簡単に対応できます。

□まとめ

今回は、特殊清掃で使用する洗剤や孤独死現場でのリスクについてご紹介しました。
孤独死の現場では感染症のリスクがあるため、特殊清掃をしっかりと行う必要があります。
また、特殊清掃には、「清掃前に消毒をする」「血液を落とす」「体液を落とす」という3つの過程があり、それぞれのフェーズに適した洗剤を使用することが必要です。