特殊清掃で使用する薬品とは?臭い・汚れの除去方法を解説!

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2025/01/25 特殊清掃で使用する薬品とは?臭い・汚れの除去方法を解説!

特殊清掃は、通常の清掃では対応できない特殊な状況下で行われる、高度な技術と知識を必要とする作業です。
孤独死や事件・事故後の現場など、強い臭いや汚れ、そして心理的な負担が伴う現場で、安全かつ適切な清掃を行うには、専門的な薬剤の選択と使用方法の理解が不可欠です。
今回は、特殊清掃で用いられる主な薬品とその効果、安全な取り扱い方、そして消臭・脱臭作業工程について解説します。
 

特殊清掃で用いられる主な薬品と効果

 

加速化過酸化水素・二酸化塩素水・次亜塩素酸水の効果と特徴

 
特殊清掃において、血液や体液、腐敗物などの汚れや、それらから発生する悪臭を除去するために、様々な薬剤が使用されます。
その中でも特に重要な役割を果たすのが、加速化過酸化水素、二酸化塩素水、次亜塩素酸水です。
これらの薬剤は、それぞれ異なる特性を持つため、現場の状況に応じて使い分けが重要になります。
 
加速化過酸化水素は、従来の過酸化水素よりも分解速度が速く、強力な殺菌・消毒効果を発揮します。
血液や体液に含まれる病原菌の不活化に効果的で、感染リスクの軽減に大きく貢献します。
ただし、金属を腐食させる可能性があるため、使用場所や対象物への影響を考慮する必要があります。
 
二酸化塩素水は、幅広い種類のウイルスや細菌、カビに対して高い殺菌効果を示します。
塩素系漂白剤よりも殺菌力が強く、残留性も低いことから、安全性の面でも優れています。
独特の臭気があるため、換気を十分に行う必要があります。
 
次亜塩素酸水は、安価で入手しやすい一方、強力な殺菌・消毒効果を持つ薬剤です。
血液や体液の汚れの除去、そして悪臭の抑制に有効です。
しかし、金属の腐食や素材の変色を引き起こす可能性があるため、使用対象物への影響を十分に確認する必要があります。
また、他の薬剤との併用によっては、有害なガスが発生する可能性もあるため、注意が必要です。
 

その他の特殊な薬剤と消臭剤の概要

 
上記3つの薬剤以外にも、特殊清掃では様々な薬剤が使用されます。
例えば、血液凝固剤は、血液の飛散を防ぎ、清掃作業の効率化と安全性の向上に役立ちます。
また、アルカリ性洗剤は、油脂汚れの除去に効果的で、体液の清掃にも使用されます。
さらに、現場の状況によっては、専用の酵素系洗剤や、特殊な消臭剤が使用される場合もあります。
 
これらの薬剤は、それぞれ異なる特性と効果を持つため、現場の状況や汚れの種類、そして安全性を考慮して適切な薬剤を選択することが重要です。
消臭剤に関しては、オゾン脱臭機と併用することでより効果を高めることができます。
 

薬品の安全な取り扱いと使用方法に関する注意点

 
特殊清掃で使用される薬剤は、強力な殺菌力や消臭効果を持つ反面、人体や環境への影響も無視できません。
そのため、薬剤を使用する際には、以下の点に注意することが重要です。
 
1: 保護具の着用
作業時は、必ず手袋、マスク、保護メガネなどを着用し、皮膚や粘膜への接触を防ぎます。
作業服も専用のものを使用し、作業後には適切に洗濯・除菌処理を行います。
 
2: 換気
薬剤を使用する際は、十分な換気を確保し、有害なガスを吸い込まないようにします。
特に密閉された空間での作業は危険なため、十分な注意が必要です。
 
3: 希釈
薬剤は、必ず指定された濃度で希釈して使用します。
濃度が濃すぎると、人体や対象物に悪影響を及ぼす可能性があります。
 
4: 廃棄
使用済みの薬剤や汚染された資材は、適切な方法で廃棄処分します。
各自治体の条例に従い、環境への影響を最小限に抑えることが重要です。
 
5: 事前調査
作業前に、対象物の材質や状態を十分に確認し、薬剤の使用によって生じる可能性のある影響を予測します。
必要に応じて、予備試験を行うことが推奨されます。
 

特殊清掃における消臭・脱臭作業工程と薬品の使い方

 

現場での具体的な作業手順と薬剤の選定基準

 
特殊清掃の作業手順は、現場の状況によって異なりますが、一般的には以下の工程で行われます。
 
1: 事前準備
作業前に、現場の状況を把握し、必要な薬剤や資材、そして保護具などを準備します。
 
2: 感染予防
作業開始前に、現場全体に消毒剤を散布し、感染リスクを最小限に抑えます。
この段階では、次亜塩素酸水などが効果的です。
 
3: 汚染物の撤去
血液や体液、腐敗物などの汚染物を、適切な方法で撤去します。
この際、血液凝固剤などを用いることで、作業の効率化と安全性の向上を図ります。
 
4: 洗浄
汚れを丁寧に洗浄します。
汚れの種類や材質に応じて、適切な洗剤を選択します。
アルカリ性洗剤や酵素系洗剤などが有効です。
 
5: 消臭・脱臭
洗浄後、消臭・脱臭処理を行います。
オゾン脱臭機や、特殊な消臭剤などを用いることで、効果を高めます。
 
6: 最終清掃
消臭・脱臭処理後、全体を清掃し、仕上げを行います。
薬剤の選定基準は、汚れの種類、対象物の材質、そして安全性を考慮して決定されます。
現場の状況に応じて、適切な薬剤を組み合わせることが重要です。
 

オゾン脱臭やその他の消臭方法との併用

 
オゾン脱臭は、特殊清掃における消臭方法として非常に有効です。
オゾンは強力な酸化力を持つため、様々な臭いを分解・除去することができます。
ただし、オゾンは人体にも影響を与える可能性があるため、作業中は換気を十分に行い、安全に配慮することが重要です。
オゾン脱臭と併せて、活性炭フィルターや光触媒などの消臭方法を併用することで、より効果的な消臭を実現できます。
 

薬剤使用後の処理と環境への配慮

 
薬剤使用後は、使用済みの薬剤や汚染された資材を適切に処理することが重要です。
使用済みの薬剤は、各自治体の条例に従って廃棄処分を行います。
また、汚染された資材についても、適切な処理を行い、環境への影響を最小限に抑える必要があります。
作業終了後には、現場周辺の清掃を行い、周辺環境への配慮も忘れずに作業を終えることが重要です。
 

まとめ

 
特殊清掃は、高度な専門知識と技術を要する作業です。
今回は、特殊清掃で使用される主な薬剤とその効果、安全な取り扱い方、そして消臭・脱臭作業工程について解説しました。

 

 

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