特殊清掃｜体液が階下に漏れる恐怖！孤独死で遺体が溶ける理由と現場の特殊清掃手順

孤独死で遺体が発見され、特殊清掃を検討している方にとって、遺体の状態や特殊清掃の手順は気になるものです。
特に「遺体が溶ける」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
今回は、孤独死で遺体が溶けてしまう理由や、遺体が溶けた孤独死現場の特殊清掃手順について、詳しく解説していきます。

体液が階下に漏れる恐怖！孤独死で遺体が溶ける理由

孤独死で遺体が溶けてしまうのは、死後、体内で起こる腐敗が原因です。

人間の身体は、生きている間は免疫機能によって細菌の侵入を防いでいます。
しかし、死後、免疫機能が停止すると、体内に存在するバクテリアが活動を始め、タンパク質や脂質などを分解し始めます。
この分解過程が腐敗です。

腐敗は消化器系から始まり、身体全体へと進行していきます。
腐敗が進むにつれて、腐敗ガスが発生し、身体が膨張します。
その膨張に肉や皮膚が耐えられなくなると、体液が体外に流れ出し、これが「遺体が溶ける」と言われる状態です。

さらに、腐敗した遺体からは強い臭いを発するため、ハエが侵入し、卵を産み付けることがあります。
卵から孵化したウジ虫は遺体を食い荒らし、さらに腐敗を加速させるため、室内にハエが大量発生してしまうことも少なくありません。

遺体が溶けた孤独死現場の特殊清掃手順

遺体が溶けた孤独死現場の特殊清掃は、専門業者に依頼することが一般的です。
特殊清掃の一般的な手順は以下の通りです。

1: 除菌

最初に、遺体から出た体液や腐敗物で汚染された部分を消毒します。
これは、感染症を防ぐためだけでなく、悪臭の発生源を取り除くためにも重要です。

2: 汚染物の処理

遺体や体液、腐敗物などを適切に処理します。
法律に基づいて、適切な方法で処分を行います。

3: 汚染部の特殊清掃

遺体が触れた床や壁、家具などを徹底的に清掃します。
腐敗した体液や血液は、通常の清掃ではなかなか落ちないため、特殊な洗剤や機材を使用します。

4: 家財の搬出

汚染された家具や家電などは、廃棄処分するか、専門業者にクリーニングを依頼します。

5: 清掃

部屋全体を徹底的に清掃します。
特に、腐敗臭が残っている場合は、消臭剤やオゾン発生器などを使い、臭いを完全に除去します。

6: 消臭

部屋全体の消臭を行います。
特殊な消臭剤やオゾン発生器などを使い、残った腐敗臭を完全に除去します。

まとめ

孤独死で遺体が溶けてしまうのは、死後、体内で起こる腐敗によるものです。
遺体が溶けた孤独死現場の特殊清掃は、専門業者に依頼することが必要です。
特殊清掃では、除菌、汚染物の処理、汚染部の特殊清掃、家財の搬出、清掃、消臭という6つのステップを踏みます。

適切な特殊清掃を行うことで、遺体から出た体液や腐敗物による汚染や悪臭を除去し、住み心地の良い空間を取り戻すことができます。