産業廃棄物の最終処分場には種類がある！それぞれの役割をご紹介します！

私たちが生活する社会で、毎日大量の廃棄物が生産され、その後どこへ行くのかを知っていますか。
答えは「産業廃棄物の最終処分場」です。

しかし、この「最終処分場」と一口に言っても、その実態は様々で、それぞれが異なる役割を担っています。
この記事では、最終処分場の種類とその役割について、具体的に解説します。

□産業廃棄物の最終処分場の種類と役割をご紹介！

産業廃棄物の処理は以下の3つのステップで進行します

＊収集・運搬

廃棄物は発生源から特定の処理施設へ収集・運搬されます。
この段階では、適切な分別と安全な運搬が重要で、それぞれの廃棄物が適切な処理方法によって処理されるように、種類別に分別されます。

＊中間処理

収集された産業廃棄物は、さらなる分別、粉砕、脱水、焼却、リユース、リサイクルなどの処理が行われます。
これにより、廃棄物の量を約半分に減らし、さらにリユースやリサイクルにより資源の再利用が可能になります。

＊最終処分

中間処理後の産業廃棄物は、海に投棄するか、最終処分場で安全に埋め立てられます。
この最終処分場は、環境に悪影響を及ぼさないように厳格に設計・管理され、最終的な廃棄物の保管場所となります。

以上の3つのステップを経て、産業廃棄物は環境に影響を及ぼすことなく適切に処理されます。

さらに最終処分場には3つの種類があり、「遮断型」「安定型」「管理型」それぞれが異なる廃棄物を受け入れています。

遮断型は有害物質をしっかりと隔離し、安定型は環境に安全な廃棄物を、管理型は中程度の有害性を持つ廃棄物をそれぞれ取り扱います。

□最終処分場の残余年数とは？

産業廃棄物最終処分場の残余年数は、現在の最終処分場が満杯になるまでの期間を示します。

最新のデータによれば、日本の最終処分場の残余年数は21.4年となっています。
これは、21.4年後には処理できないゴミが増え、社会に深刻な問題を引き起こす可能性があることを意味しています。

ゴミ削減やリサイクルなどの取り組みは進んでいますが、まだまだ多くのゴミが排出されています。
最終処分場の残余年数は一定の範囲内で推移しており、持ちこたえる努力がなされていますが、将来的には新たな最終処分場を建設することは難しい現実もあります。

最終処分場の状況を理解し、ゴミ削減やリサイクルに取り組むことが重要です。

□まとめ

産業廃棄物最終処分場の理解は持続可能な社会への一歩です。
種類や役割を解説し、最終処分場の残余年数がもうわずか21.4年しかないこともあわせて紹介しました。

ゴミ削減やリサイクルの取り組みが重要であり、個人や企業の意識と行動が求められます。