港区にて特殊清掃および遺品整理　その２

 

前回の「港区にて特殊清掃および遺品整理　その１」の続きです。

 

夜中の害虫駆除と消毒・消臭が終わり、朝から部屋の中の害虫駆除と残置物の撤去（遺品整理）および特殊清掃を行います。

 

大量のハエが発生していたので作業開始から早めに到着し、燻煙剤を仕掛けておきました。

 

ハエは卵を産みウジになり一週間程度でハエへと成長します、ハエが発生すると次々にまた卵を生むので大量発生します。

 

ケースバイケースなのですが、ハエを殺すとハエ自体の臭いも出ますし、踏んづけてしまうと後処理が大変なので、窓を開け逃がすこともあります。

 

今回の依頼者様は既にご近所から苦情が出ているので、逃がすのは絶対にやめて欲しいとの事でしたので、駆除することとなりました。

 

燻煙が終わり部屋に入るとハエの死骸だらけです。まず作業中の安全のため、消毒剤と消臭剤を噴霧します。

 

 

空間除菌が終わるとハエを踏まないように箒で端っこに寄せ、遺品の残置物を梱包し搬出していきます。

 

エレベーターがなかったので体力的にかなり疲れましたが、あらかたの遺品をトラックに載せ終わり、ご遺体があった場所の特殊清掃をします。

 

こちらのお部屋はフローリングなどではなく床下地に直接カーペットを接着しており、その上に絨毯を敷いて生活されていたようです。

 

絨毯をめくるとカーペットまで腐敗液が染みこんでいたので、カーペットも剥がしました。

 

そしてタンパク質を溶かして浮かすことのできる専用の薬剤を噴霧し、ブラシなどでさらに落としていきます。

 

そして腐敗物をマイクロファイバーで吹き上げます、これを床全体と壁、天井と作業していくのですが、今回は壁と天井の壁紙を剥がして欲しいという要望があったので、床だけ作業します。

 

床の清掃が終わると、お部屋全体に消毒剤を撒き、消臭剤も噴霧し、高濃度オゾン脱臭機をセットし依頼者様に確認してもらい、

 

OKが出たので部屋の養生をし、オゾン脱臭機を稼動させて作業が完了となりました。（オゾン脱臭機は後日回収に来ます）

 

遺品整理で見つかった貴重品（現金・写真等）を渡したのですが、ご親族の方が財産放棄なさるとのことで全て破棄することとなりました。（現金は寄付いたします）

 

作業の始めにご親族の方を見ていたので、なんだか悲しい気持ちになりました。

 

他人のことなので何も効く必要がありませんし、こういった業種なのでプライバシーに踏み込むようなことは致しません。

 

今回はお客様から特別な許可を頂いたので、動画を撮影させてもらいYOUTUBEに投稿しています。

 

壮絶な特殊清掃現場をごらんになりたい方は、見て下さい。（※無修正なので気分が悪くなることも御座いますので、ご注意下さい）

 

 

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